床を拭くことで夢がかなう??
いまのお部屋は、とっても気に入っています。
引っ越して3ヶ月ほどですが、
それまでは同じ建物の別のお部屋にいたのです。
前のお部屋にいた頃は・・・
・もっと高層階がいいな。
・日当たりの良い、冬でも暖かい部屋がいいな。
・白い壁、白い天井の部屋がいいな。
・欲を言えば、もっと眺めがいいといいけど。
などと考えながら住んでいました。
しかし、お部屋に住みながら、
お部屋の不満を言いながら暮らすのは、
なんだか楽しくないと思ったのです。
そこで、前住んでいるお部屋にちょっと不満もあったけれど、
できるだけキレイにするよう工夫しました。
トイレの掃除もそれまで以上に熱心に。
バスタブは使ったらすぐタオルで拭き、
キッチンのクックトップもなるべく拭きあげて。
そんなふうにがんばっていた時、
美容院である雑誌を見たのです。
その女性は、毎日床を拭いていました。
いわゆる雑巾がけです。
雑巾を真っ白に保ちながら、
毎日毎日、朝起きたら床を拭きあげる。
その清冽な暮らしぶりに感動しました。
それから、私も床を拭くようになりました。
毎日は無理ですが、無理せずに、
洗濯したタオルで、
掃除機で掃除したあとの床を拭きました。
といっても、バスルームとキッチンだけです。
他の部屋はすべて厚いカーペット敷きなので、
ラクでよかったのです。
床を拭くと、部屋の空気が澄むのがわかりました。
床は、私の拭き上げに応え、
どんどんキレイになっていきました。
雑巾がけにすぐ取りかかれるよう、
邪魔なものを床に置かないようになりました。
そうやって、キレイを積み上げていたある日、
いまのお部屋の募集があったのです。
とても眺めのよい、天井の高い部屋で、
しかも北向きです。
(ここは南半球なので、北向きが日当たりが良いのです)
飛びついて部屋を見たものの、
競争率が高い・・・
それでも、いま住んでいる所のお掃除をして、
できるだけ美しく暮らしながら、待っていました。
家族は、
「もうここでもいいよ。じゅうぶんキレイだし」
と言ってくれたので、焦らずにすみました。
申込から2週間あまり、
とうとう私たちに決まったと返事がきました!
私はいまでも、確信しています。
お部屋を拭き上げながら、
いま住んでいるところに手をかけていたことで、
さらに上のランクのお部屋を惹きつけたのだと。